OSSハッカソン第1回 in オプトテクノロジーズ
OSSハッカソンの定期開催第一回が行われました!
https://osshackathon.connpass.com/event/87631
会場提供はオプトテクノロジーズさん、休日にも関わらずハッカソンのために会場を用意してくださいました。ありがとうございました!オプトテクノロジーズさんはOSSハッカソンだけでなく様々な技術コミュニティを積極的に支援しています。
https://www.opt.ne.jp/opttechnologies
14時にハッカソンが始まると簡単な自己紹介を皆さんにしていただいた後、まずはOSS貢献を効率的に行うためのノウハウ共有。例えば
- GitHub Issuesでhelp wantedなどのタグがついたものがとっつきやすい
- 取り掛かりたいイシューがあれば”I will take it”等とGithubのIssueにコメントすると、他の人にIssueをさらわれない
- GitHub Issus一覧の古い方から見ていく、新しいイシューは他の人が先にとってしまう可能性がある
- 自分の困りごとを解決するのがOSS貢献になるのが理想、他人の困りごとを解決するのは大変
(追記: その後のxuwei-kさんからのコメント)
プロジェクトの方針にもよるが、そもそもissueになってるものは”直すよりissue立てるコスト”の方が低いからissueになってることが大半だと思うので、既存のissueやるより、typo直す、依存ライブラリ上げる、すごく細かいリファクタする、などの方が貢献しやすいことは多々あるhttps://t.co/NOYSl16AaD
— Kenji Yoshida (@xuwei_k) May 28, 2018
などが紹介されました。
OSSメンテナの参加
今回はOSSメンテナであるseratchさんとxuwei-kさんがリモート参加、kounoikeさんが現地参加。立ち上げたばかりのコミュニティのハッカソンを快くサポートしてくださいました。参加者からもメンテナと一緒に作業を進められることが好評だったようです。
ハッカソンの作業進行
一旦作業時間に入ると、和やかながらもみな真剣に課題に取り組んでいました。
まず重要なのがその日に取り組むべきイシューを選ぶこと。難しいイシューを選ぶと時間がかかりすぎてしまうため、 とくにOSS貢献に慣れていない人は簡単なイシューから取り掛かってみるのがオススメです。
参加者は適宜他の参加者と議論したり、二人で話し合っていたところにより詳しい他の参加者が横からアドバイスしたり、 メンテナに質問したりとハッカソンでOSS貢献を行うメリットをしっかりと活かしていました。 とくにメンテナからの反応が早く大きな助けになりました。(今回メンテナも参加したSlackはこちらから誰でも自由に参加いただけます。ハッカソン期間外も是非活用してください。)
休憩時間に入ると、皆で集まってミニたこやき会。この頃には皆すっかり打ち解けていた様子。
たこやきを囲むハッカソン #osshackathon pic.twitter.com/IXNP0T84HF
— リチャード 伊真岡 (@RichardImaokaJP) May 27, 2018
ところで余談ですが、今回kounoikeさんから、練習用レポジトリにてpull requestをマージすると光るRaspberry Piが持ち込まれにわかに盛り上がりを見せました。
#osshackathon にて練習用レポジトリでプルリクがマージされると、光りだすRaspberry Piなる素敵なデバイスが持ち込まれ盛り上がりを見せているww pic.twitter.com/sV7rhNk2y3
— リチャード 伊真岡 (@RichardImaokaJP) May 27, 2018
今回の結果
今回会場からは9名の参加者中3件のPull Requestが上がりました! その他にもあと一歩でPull Requestがあげられるという方が数名。きっと後日Pull Requestを上げてくださるのではないかと思います。
https://github.com/serverless/serverless/pull/5004
https://github.com/akka/akka/pull/25150
(もう1件のPull Requestはリンクを確認中)
そしてリモートからは、メンテナとして参加されていたxuwei-kさんが、ハッカソン時間中も時間外も両方合わせて、一日全体でものすごい数のPull Requestをあげていました。圧倒的です!!
今回の感想
参加者の皆様から頂いた感想の一部を紹介します。
- OSSメンテナからの素早いヘルプが一番ありがたい
- 事前準備で取り組むイシューの選別、OSS貢献の取り組み方など紹介があるともっとよかったかも
- OSSプロジェクトごとのテスト設定やコードレビューのあり方の違いがわかって面白かった
- 簡単そうに思えたイシューに取り組んだが、やってみるとめんどくさくて時間がかかった
- OSS貢献に集中するための時間を設けられたのは良かった
- 英語でpull requestのメッセージを書くとき、ハッカソンだから他の人に聞いて助けを得られたのが良かった
#osshackathon
— nomadblacky (@nomadblacky) May 27, 2018
「Broken Englishでも大丈夫です。そんなPRもけっこう多いです。」
「メンテナからしたら、なによりコントリビュートしてくれるのが嬉しいので。」
「言葉よりコードで語りましょう。」
(感想内で言及されているメリットの一部は、ハッカソン期間外でもSlackに参加することで享受することができます。)誰でもいつでも自由に参加できますので、どうぞSlackだけでも覗いてみてください。
さて、ここからは私個人の感想です。 今回は定期開催第一回目ということで、なかなか至らないところや手の行き届かないところも多かったかと思います。 そんななかで、どこを一番強化していくべきかというと、メンテナやチュータ役をどんどん集めて参加していただくことが重要だと考えています。皆さんの感想を聞いて、OSS貢献を目指す人達にとって、OSSハッカソンが提供できる一番のメリットはやはり「質問・共同作業できる機会」だと改めて思ったので、そのためにはヘルプしてくださるメンテナやチュータ役の充実が重要だと考えています。そうすれば初心者参加のハードルも下がりOSSコミュニティが拡大していくはずです。
OSSハッカソン管理人として、どんどんメンテナに突撃してハッカソンにご協力いただきたいと思っています。
来月もOSSハッカソン開催予定!詳細決まったらまた発表します。
オチ
OSSハッカソン、私は充電器のコンセントの部分だけ忘れててしまって焦ったけど、主催者のリチャードさんはPC忘れて充電器だけ持ってきてたのでとても助かった。 #osshackathon
— 🥬青梗菜🥬 (@Satoooooooooooo) May 27, 2018
ちなみにこれが #osshackathon でPCを忘れた主催者が今日家族からもらったメールです。 pic.twitter.com/EfCjn2XTw3
— リチャード 伊真岡 (@RichardImaokaJP) May 27, 2018