転職レジュメ2020年7月
リチャード 伊真岡と申します。直近までアドテクの会社、マーベリック株式会社で技術広報兼開発エンジニアとして働いていました。 これから転職活動をしていくにあたって、応募先に私のスキルや経験を知っていただくため、ブログの形でまとめます。
私に興味もっていただけた方、TwitterでDM (誰にでも開放しています) かもしくはメールを richard.s.imaoka@gmail.com に送ってください。
どんなエンジニアか?
バックエンドが一番得意ですが、いろんな領域の開発に取り組めます。技術調査ができるので、それを使って設計や技術選択、チームの技術レベル向上などに役立てると自負しています。
できること
- バックエンドの経験が最も長く、他にはフロントエンドもやります。最近新しい技術を覚えるのが早くなり、多くの技術については2、3ヶ月もらえればチームの足を引っ張らない程度にできる自信があります
- プログラミング言語はScalaが一番得意で、次いでJavaScript、Java。他にGo、Pythonは感覚をつかみきれていないが(注釈*)やればできそうです。Elmは好きです。
- AWSとGCPは知識に偏りがありますが、多分キャッチアップできます。
- DBはRDBとCassandraなら感覚をつかんでいます(注釈*)。
- 自ら開発するだけでなく、技術調査をチームにフィードバックできる調査力、文章力とコミュ力があるので、設計や技術選択など高度な判断を要求される場面で役に立てます。
- エンジニアの生産性向上策を考えるのも得意です。(後述)
- 積極的に職域をまたぎ、全体最適を目指す動きが好きです。こぼれ球拾いが得意で、エンジニアと非エンジニアとの間の調整や社内文化活動をよくやっていました。
- 英語もできます。1 2 3
(注釈*)ここでいう「感覚をつかんでいる」は、「得意ではないが、チームの足を引っ張らない」かつ「公式ドキュメントか同等に信頼性の高い情報を、現実的な時間内でたどれる手がかりが頭の中に入っている」イメージです。
できないこと
- コードを書くのがものすごく速いタイプではありません。ものすごく速い人のイメージはmotemenさん、xuiwe-kさん、lestrratさん。
- コードを書くスピードが足りない分、私は技術調査の力を使って適切な技術判断を手助けし、チーム全体の開発スピードの安定に貢献するタイプです。
- iOSやAndroidのモバイルアプリを開発したことはありません。
- 機械学習はわからないことが多いです。数学は好きなので、やると決まったらむしろ手を出したい領域です。
- 他にも書いてなくて出来ないことはいろいろあるかと思います。
前職マーベリックでの経験
マーベリック以前の経験はこちら(前回の転職活動でのレジュメです)。
以下「中断した」と書いているものがいくつかある通り、ここに書いてある全てを最後までやり遂げたわけではありません。諸々の事情により残念ながらやり遂げられなかったものも含まれています。
基幹業務システム開発メンバーの一員
営業社員が使う契約入力システムの作成。今までGoogle Spreadsheetで手作業管理していたものを、Google Apps Script、Kintone API、Firebaseに移行するシステムを開発していました。Git履歴で消した行数が一番多かったのがプチ自慢です。他にもプロジェクトのまとめサイトを作る、自動テスト・自動デプロイの計画づくり、設計の見直し案づくりなど行いましたが、残念ながら私の参加1ヶ月後にプロジェクト中断が決定され、多くの計画は実現できませんでした。
技術広報活動
マーベリック在籍中最も長い期間行った活動です。説明するより発表した資料をお見せするほうが早いのでリンクを貼ります。
- CodeZineのWeb連載記事執筆: Akkaで学ぶアクターモデル入門
- 登壇: Scala Kansai, Builderscon, atWare, Fun Fun Functional, イベントストーミングワークショップ
- 社内ブログ
- Akkaハンズオン: 1 2 3 4 5
開発生産性向上活動(リンク)
データサイエンティスト社員と組んで、2人で社内のプロダクト開発エンジニア達の生産性を向上する取り組みをしていました。チームメンバー自身が生産性に課題意識があったわけではないのですが、以下の2冊の本から生産性を向上できるヒントを見つけたため、上司に掛け合って担当させてもらいました。
手始めにコードレビュー効率化に取り組み、「特定のレビュアーに負担が集中している」「Pull Requestを細分化すると高速化できる可能性がある」ことを発見しましたが、この活動は中断されました。私が3ヶ月ほどの活動で成果をあげられなかったこと、データサイエンティストの退職が重なった、組織の方針変更が理由です。
社内社内技術教育と社内文化活動
- Domain Driven Desgin読書会、Clean Architecture、各回担当者が要約して発表する形式で、半分くらいの回について私が要約していました DDD-1 2 3 4 5 6 CA-1 2 3
- プロジェクトマネジメント勉強会 1, 2, 3, 4, 5、クッキー規制勉強会、Biz x Dev交流会
- 新卒研修課題の作成
- 別にいた第二新卒のためにReact研修を担当するメンバーの一人も務めました
- 社内文化活動
- 企業理念浸透活動メンバー: 社内報を書いたり、ワークショップを企画したりとメンバーの中で一番働いたと自負していましたが、会社の方針変更により発足7ヶ月で活動が中断されました
- 開発部門の指針づくりメンバー: こちらも積極的に参加したものの、会社の方針変更により指針を一から見直すことになりメンバーは解散しました
今後私は何をやっていきたいか?
以下の2つの方向性のうち、どちらかを実現できる転職先を軸に探しています。
アーキテクト的な領域
深く幅広い技術力があれば、要件定義や設計などソフトウェア開発の「早い段階の工程」をしっかり行い、それによって「後の段階」での開発スピードを高く保ち、ソフトウェア品質も長期間維持できると信じているので、それができるアーキテクト的な能力を磨きたいです。このへんの話はプロジェクト・マネジメント勉強会のブログ記事でも述べています。
技術一辺倒ではなく、コミュ力や調査力を生かしてビジネスの領域にも積極的に踏み込んでいきたいし、職域を飛び越える役割を任せていただく方が私を生かしていただけると思います。
まだまだ自分の理想と実力にギャップがあるので、まずはポジションとしてのアーキテクトを務めるのではなく、開発メンバーの一員として仕事をこなしながら、技術調査の力で要件定義手法やAPI設計・DB設計・アリケーション設計の知識をチームメンバーと共有しつつ学び、だんだんと私自身もそれらの領域で貢献度を高めていきたいです。
広告・マーケティング
前職マーベリックでの仕事を通じて、アドテク業界、デジタルマーケティング業界に対する興味が非常に強くなりました。デジタル・マーケティングは技術的にもビジネスとしても探求しがいがあると思っていて、
- データに基づいた判断が常に要求される
- クラウドやOSSの利用、APIの公開が他業界に引けを取らずオープンな雰囲気
- かつ、GoogleやFacebookのプロダクト群など技術的に高いレベルにあるサービスと統合したり競合したりする
といった部分に魅力を感じています。アドテク、デジタルマーケティングの世界は幅広く、全ての領域の専門家にはなれないので、ある程度自分の興味を絞る必要はあると思います。今のところはプログラマティック広告のTech Savvyなサービスよりは、広告主側にむけて負担の解消やデジタルならではのマーケティング・ソリューションを提示するみたいな方面に興味が強いですが、これは転職先の仕事内容によってある程度変わりそうだなと思っています。むしろ、私がまだ知らないアドテク・デジタルマーケティングのサービスに出会いたいです。
その他、転職先を選ぶ決め手とはならないが個人的にやっていきたいこと
Brendan Greggさんのような、システムのパフォーマンス・分析の仕事はいつかやってみたいです。ベンチマークを走らせて分析、本番環境でも監視を仕込んでモニタリング、ログやOpen Tracingをつなぎ合わせて低遅延で弾力性と可用性に優れたシステムを作る、みたいな仕事が出来たら楽しそうだと思います。
あるいは、それと少し関係しますがシステムに監視を仕込んで、ビジネス上の成果を測るメトリックをたくさん採る。同時にシステムや開発チームのコストの情報も取得して、生産性を定量的に測って改善を続ける、データ分析に関わることもやってみたいですね。必ずしも自分で分析するのではなく、分析インフラを作るとかでも。
以上2点は転職の決め手とはならないので、趣味の範囲くらいでとらえていただければ。
私に興味もっていただけた方、TwitterでDM (誰にでも開放しています) かもしくはメールを richard.s.imaoka@gmail.com に送ってください。